サイゼリヤ完全禁煙で考える、小さな飲食店・居酒屋のタバコ問題3つ

格安ファミレスチェーンのサイゼリヤが全店舗完全禁煙を発表しました。

外食チェーンのサイゼリヤは27日、2019年9月ごろまでに約1千店の全店を全席禁煙にする方針を明らかにした。

出典:http://www.asahi.com/

「再来年?!なんでそんなに時間かかるの?」って率直に思いました。が、お客さんを慣らすのとか、「東京五輪が2020年だし、それまでには終わらせよ〜」的な感じなんですかね。

自営業者の中でも飲食店、居酒屋ってとても多いですよね。今回は小さなお店のタバコ事情について、個人的に思うことを書いてみます。

※居酒屋は禁煙しなくてイイ!なんて話もあるんですが、サイゼリヤってお酒飲む人も多いので居酒屋についても考察

喫煙率は下がり、喫煙可能な場所もどんどん減ってきている

僕は25歳くらいまでタバコをアホみたいに吸ってました。今は34歳なので9年くらい前ですね。そんなタバコの喫煙率はどんどん下がってます。

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

・成人男性の平均喫煙率は28.2%

たばこ産業の「2017年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、50年間で55ポイント減少したことになります。 
出典:厚生労働省最新たばこ情報

そして喫煙可能な場所(路上喫煙)や飲食店も減ってますよね。

【データ】飲食店の禁煙化に賛成?反対?

飲食店の禁煙化に対しては半数以上、条件付きも入れるとが8割近くが禁煙化賛成というデータもあります。

喫煙者でも、完全禁煙化に賛成する人が2割弱(18.4%)

タバコを吸う人自身もお店の禁煙には賛成という人が2割近くいるんです。

禁煙賛成は全国的な動き

ご覧の通り、どの地域を見ても50%以上の人が禁煙化に賛成しています。

マナーが悪い喫煙者は一部だけでも、それは喫煙者全体への悪評になる

余談ですが、【路上喫煙不可】とマーキングされてるエリアのギリギリまで歩きタバコしてるオッサンがよくいるんですよ。不可エリアって交差点とか人の多いところなので、本当に迷惑。

ベビーカー押してるとき、延々と前を歩きタバコされたときは飛び蹴りしたくなりました。

タバコ吸うのは勝手にしてくれって感じですが、まわりに人がいるときは遠慮いただきたい。

自営業の小さなお店がタバコ問題について考えるべき3つのコト

さて本題。

店主と奥さんやバイト1名くらいで切り盛りしてる飲食店や居酒屋って街中にたくさんありますよね。そんなお店の場合でも、タバコ禁煙問題はしっかり考えるべきです。考えるべき理由は主に3つ。

(1)多数派である非喫煙者から『選ばれないお店』になる

「タバコを禁止にするとお客さんがこなくなる!」

という人がいます。はたしてそれってどうなんでしょうか。

先ほどの各データからも分かる通り、基本的にみなさん、ご飯を食べるところでの禁煙には賛成です。

そしてもう1つ、お客さんになる可能性のある人の割合って大切ですよね。

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

・成人男性の平均喫煙率は28.2%

たばこ産業の「2017年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、50年間で55ポイント減少したことになります。 
出典:厚生労働省最新たばこ情報

ご覧のとおり、日本全体でみてタバコを吸う人の方がどんどん少数派になっている時代。禁煙化をせずに経営することはこの少数派のために多数派を切り捨てる、ということになってしまいます。

もちろん、戦略として少数派だったりニッチを狙っていくのは有りかもしれません。

何も考えず「禁煙にしたらお客がこなくなる」というのは思考停止。自分のお店に『来て欲しい人』は誰なのでしょうか?また、年齢・性別でも喫煙率に開きがあります。ターゲットユーザーをよく考え、そこに合わせた方法を考えないといけません。

(2)求人が集まらない『選ばれない職場』になる

飲食店、特に居酒屋は常にタバコの煙でモクモク、なんて職場もざらにあります。タバコの問題点は副流煙ですよね。吸ってる本人が勝手に病気になる分には自業自得。でも、職場の副流煙でスタッフが健康被害をこうむる事態が発生した場合、自業自得ですませて良いんでしょうか。

そもそも、臭くて煙たくて、なおかつ健康面で危険な職場にわざわざ人は集まりません。(しかも低賃金なんて…)

ただでさえ、高齢化社会の中で売り手市場(働く側が有利な市場)な現代、働いてくれる人から選ばれる職場作りは緊密な課題と言えます。

(3)バイト・従業員から健康被害で訴えられるかも?

職場を訴える、なんて外国の話だと思っていませんか?確かに日本はアメリカなどより訴訟や裁判が少ないとは言われています。ですが、職場の問題を労働局に相談する件数は年々増えているんです。

都道府県労働局等へのパワハラ相談件数

出典:厚生労働省 明るい職場応援団

ご覧の通り、職場での悩みや問題を外部に相談する人が増えています。タバコ=パワハラというつもりはありませんが、タバコによる健康被害を相談する人が増えてもなんの不思議もありません。

今後は

「おたくでバイトしてた娘が副流煙で病気になった」

とか、

「副流煙でせっかくの服が臭くなった!」

という理由で訴えられる可能性は十分にあります。小さなお店の場合、そういう小さな訴訟で数十万払うだけでも死活問題ではないでしょうか?

お店の大小は関係なく、従業員の安全や健康を守るのは経営者としての義務

分煙はコストがかかるうえに、中途半端だと不快

分煙という仕組みは賛成・反対ともに丸く収まる合理的な感じがします。たしかに完全分煙できてるところはたまにあります。でも、すでにお店として出来上がってる小さな飲食店の場合、完全分煙のシステムを導入するにはとてもコストがかかります。

実際問題として、タバコを吸わない人間からすれば分煙でも臭いんですよね。ご飯食べてるときはちょっと臭いだけでも不快なんです。そうなると、中途半端な分煙のお店と、完全禁煙のお店なら完全禁煙のお店を選びます。

喫煙OKを売り出すか、完全禁煙か

完璧な分煙システムを導入できないのであれば、全面的に喫煙OKにするか、完全禁煙にするか、この二択を真剣に考えるべきではないでしょうか?

今後は社会全体として禁煙ムーブメントにより完全禁煙のお店が増えます。そうなると、中途半端な分煙しかしてない店は選ばれなくなります。(半分喫煙、半分禁煙のお店の場合、喫煙客しかこなくなる)

客に選ばれず、働き手にも選ばれず…そんな状態の小さなお店は死を待つより他にありません。

とはいえ、タバコを吸いたい人はまだまだたくさんいます。それだったら、「当店は喫煙大歓迎!タバコ好きのためのお店ですよ!」と売り出すほうがいい。タバコの自販機も設置してしまうくらいでもいいんじゃないでしょうか。

もちろん、そうすることで嫌煙家は一切来ません。そうすればタバコ嫌いな人の「臭いんだよ」みたいなクレームも無くなります。

※あ、僕はそんなお店に行きません…

まとめ

小さなお店っていうのは八方美人になる必要はありません。全員に好かれよう、と全方位的に遠慮したお店づくりをすると無個性で面白くなくなり、結局だれからも選ばれません。個性のない飲食店はチェーン店にも全く勝てません。

小さな店内を愛煙家50%、嫌煙家50%で区切ると、結局半分しかお客さんが来ないでしょうし。

そんなことよりも

  • 愛煙家に喜ばれるお店(=嫌煙家に嫌われるお店づくり)
  • 嫌煙家に喜ばれるお店(=愛煙家に嫌われるお店づくり)

という具合に、個性をだして尖っていくべきです。バーは喫煙が当たり前ですが、あえて禁煙バーとかあってもいいと思うんですよ。

小さなお店こそ、嫌われる勇気を持ち、ランチェスター戦略(局地戦)で勝ち抜きましょう。ただ、喫煙者は減る一方だと思うので、長く続けるつもりなら完全禁煙の方がいいかなって思いますけど。

この記事が気に入ったらフォローしよう