

借金が怖くて自営業フリーランスなんかやってられっか!!!!
って気持ちはありますが、やっぱ高金利な借金はしないにこしたことはありません。でも、僕は過去にどうにもこうにもお金が回らなくなり、銀行のカードローンで100万円を借りました。そのときの話をちょっとご紹介。
読み飛ばせるもくじ
独立して1年目は本当にピンチだった…
僕は2011年に、半ば勢い任せに独立しまして、独立の翌月に長男が生まれました。それから早いもので7年が過ぎました。立ち上げ当初はマジで死にそうなくらい売上がなく、かなりピンチでした。
それでもまあ、なんとかかんとか切り抜けまして、2年目の中頃からは収入も安定してきました。
Amazonにて個人事業主にまつわる「お金」の話 vol.1、発売中!
2011年に独立し、これまで経験したり学んだ「お金」のことが本になりました!AmazonにてKindle版が発売中♪
第一弾は、独立前のお金の話を1万文字ほどで書きました。Amazon読み放題でも読めますので、よかったらどうぞ!
✓チェックしてみる
独立して3年〜4年目くらいに再びピンチが到来!
先ほど紹介した小冊子を書いてて思い出したんですが、実は独立して3年目か4年目頃にもピンチが来たんですよね。いくつかの出来事が重なった、という感じです。
具体的に言うと
- 逆ギレされ大金を要求された
- 自社で新規ウェブサービス立ち上げをもくろみ、外注を多用
- バイトさせてほしい、という人を(自社サービスのアシスタントも兼ねて)雇ってみた
この3つが半年ほどの間に重なりました。それぞれにエピソードはあるんですが、そのあたりはまた別の機会に書いてみます。
どうしてもお金が足りない状態に…でも希望だけは持っていた

stevepb / Pixabay
人間関係のもつれから大金を要求され、面倒だったのでかき集めて払いました。そしてそれからしばらくして、自社サービスをいくつか開発することにし、外注をお願いしました。同時期にアシスタント的なアルバイトも雇ったんですね。
小さい事務所を借りてたんですが、その家賃や外注費やアルバイトの人件費、そして僕自身の生活費…
このあたりを払ってたら毎月毎月トントンか赤字…そんな状況のなか、自社サービスは立ち上がりましたが最初は鳴かず飛ばず…(過去のお金周りの書類を見返してたんですが、よくもまあ生きてたなってくらい、ヒドイ状況でした 笑)
そしてついにキャッシュがどうにもならなくなりました。でも当時の僕は
「この自社サービスをもう少しブラッシュアップすれば稼げるはずだ!!」
と、無謀な希望を胸に抱いていたんです。
銀行カードローン(サラ金)で100万円を借りてみた
それ以前に自社サービス(アプリとメディア)について信用金庫にも話してみたんですが、門前払い。どうしたもんかな〜なんて思ってた時にふと目についたのが、銀行のカードローン。100万円は借りられる、とのこと。
ただし、銀行のカードローンは実質アコムなどのサラ金と同じで高金利。当時で年利12〜15%くらいでした。高い〜〜〜〜!!!!
さらに、カードローンは基本的に個人の借金なので、事業性資金として使うことは禁止です。ひとつだけ運が良かったのは、事業収益からボク個人の給料分を抜かなければ、バイト代や外注費、さらに販促費も払える状況でした。
そのあたりを相談の結果、
「ボク個人の借金として借り、事業資金には使わない」
ということでOKに。
下を向いて目を閉じ”申し込み確定”ボタンをクリック

RyanMcGuire / Pixabay
申し込み自体はネットからでOKとのことだったので、数日ほど考えました。だって100万円ですからね、しかも高金利で返済総額は150万円を超えてしまいます。毎月の返済額は30,000円弱。
もし返せなかたらどうしよう…借金地獄とか怖すぎる…どうしよう…
そんな不安もありつつ、「このお金があれば未来は明るいはずだ!」という思いもあり…、結局僕は100万円の借金申し込みをしました。
【申し込み】のボタンを押す時、下を向いてエイヤ!と押したのを覚えてます。笑
事業に使えるお金に余裕が出たけど…自社サービスは大コケ!!!
事業収益をそのまま事業費に使えるようになったので、さっそく自社サービスのブラッシュアップや販促費にお金を回しました。いい感じにユーザーも増え、収益もアップしてきました。ちょっと有名なサイトに紹介されたりもしたんですよね。
でも残念ながら結局半年ほどで大コケ。ユーザーもそこそこ集まり収益も上がってきましたが、管理費が大きくなりすぎ、サービス改善が追いつかないまま廃れてしまいました…。あの時にもっとうまく立ち回っていたら、とかいろいろと思うところはあります。ただまあ、いい勉強になりました。それだけは間違いない。
勉強になった!のは良いけど、借金だけが残ったやん…
失敗から学べることはたくさんあります。振り返れば無茶な借金ですよね。アホです。どう考えてもアホ。もっと他の方法でお金を工面できたかもしれないし、そもそももっとサービスの将来性を冷静に考えるべきだった部分もあります。
まあそうはいっても、サービスはコケ、借金だけが残りました。笑
さあ、どうしたものか…
必死に働いて1年後にまとめて返済したのです!!!!

Meditations / Pixabay
自社サービスは頓挫し、アシスタントの人も結局やめました。(僕は人を雇うのに向いてないと痛感しました…)
100万円の借金までしてスタートした夢は儚くも崩れ去ったわけですが、そんなことで落ち込んでる暇はありません。ウェブ制作が本業の僕は必死に働き、(毎月の返済をしつつ)一年後に大きな仕事をいくつか終わらせ、まとめて借金返済しました!
まとめ
はっきり言って、こういう借金の仕方は全くオススメしません。僕はたまたま大きめの仕事が重なったりしたことでまとめて返済できましたが、あれがなかったら今でも苦しんでいたかも…
ウェブ系フリーランスのあるあるなんですが、3年目くらいに
「自分のところでアプリを作るぞ!」
「ウェブメディアを立ち上げて稼ぐぞ!」
っていう魔物に取り憑かれます。笑
そしてその状態に入ると妙にウェイウェイした気分になり無駄に楽観的になります。その結果、廃業に追い込まれる人たちがどれほど多いことか…
僕はこの失敗でサービス提供の難しさやお金の使い方、はたまた雇用についてもかなり勉強になりました。その結果、
- 個人的にサービスを立ち上げる場合はとにかく金をかけずミニマムに!
- 人を雇うのは向いてないから今後はずっとひとりビジネス!
という考えに至りました。そしてそれから数年たつわけですが、嬉しいやら悲しいやら、その後いくつか立ち上げたブログ(当サイト含む)で得た収益のほうがコケたサービスより多いっていう…。