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【ニュース】フリーランスの6割が「将来の生活の不安を感じている」と回答
そのニュースがこちら
日本政策金融公庫総合研究所はこのほど、「フリーランスの実態に関する調査」の結果を発表した。同調査は2017年9〜10月、インターネットにて、フリーランス(※)として働く988人を対象に実施した。
将来の生活の不安を感じているか聞いたところ、59.3%が「大きな不安」「不安」と答えている。
将来に不安を感じてる人が6割、ということで、まあこれは想定内でした。というのも、フリーランスに限らず将来の不安ってありますよね。それが自給自足なフリーランスなら余計に高くなるのはとうぜんかな、と。
ただ、それ以上に驚いたのが以下のデータ。
40.1%のフリーランスは年収が200万円未満
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事業から得ている年収を尋ねたところ、「200万円未満」(40.1%)が最も多く、「300万円以上500万円未満」(23.3 %)、「500万円以上800万円未満」(17.2%)が続いた。
なんと、4割以上の人が年収200万円未満だそうです。これ、確定申告で言うところの所得金額の欄をさしてる場合、うまく経費を使って数値上では少ないだけかもしれません。(実際は300万円超えてるけど、なんだかんだ経費にしたりして200万切ってる、とか)
でもそれにしても200万円未満って少ない。だから、兼業(副業フリーランス)なのかな〜と思ったんですが、
※職業が「会社員(経営者)」「自営業(SOHOを含む)」「会社組織に所属していない専門職」である人
どうやら違うらしい。専業のフリーランスで年収が200万円未満って、どういうことなんだろう…。主婦(主夫)の人がほとんどなんですかね??
詳しいデータを調べてみた
マイナビのニュースだけではよくわからないので、公式データを見てみることにしました。気になる部分を羅列してみます。
アンケート対象は男性が87.4%

80.9%が主たる家計維持者(生活費を稼ぐ人)

業種は建設業や製造業多め

300万円未満が半数以上

どうやら専業フリーランスで、かつ主たる家計者の年収が200万円〜300万円で間違いないらしい
これらのアンケート参加人数は1000人以下ではありますが、サンプル数としては精度高いと思われます。ということは、どうやら専業フリーランスの半数の年収が200万円〜300万円ってことで間違いないようです。
フリーランスの平均年収は300万円程度って言われてますから、それほど驚きはないような気もしますが、まさか200万円未満がここまで多いとは…。生活出来るんかいな?って思いますよね。
【数字のトリック】自宅兼事務所の人が多い点
数字のトリック、というほど大げさなものではないですが…自宅兼事務所にしてる人が61.1%とのことなので、家賃は経費として計上されているはずです。
申告上の年収(確定申告の欄でいう所得金額)は売上から経費を引いた金額が記載されます。経費には家賃や光熱費も含まれるんですね。なので、年収200万円未満というフリーランスの実際の収入としては年収金額+100〜150万円はあると思われるので、実際はサラリーマンの年収で言う300万円〜450万円ゾーンかなとは思います。
フリーランスの中には、経費を差っ引く前の売上(=年商)を年収という人もいますので、正確なところはわかりませんが…
まとめ
家賃や光熱費という経費をどのように捉えるかによって数字上の年収は変わってきます。裏を返せば、フリーランスや自営業というのは対外的に年収を大きくも小さくも見せることができる、ってことです。(確定申告の書類をみない限り、ほぼブラックボックス)
年商を年収というなんてのは典型的なパターンですね。なので、年収自慢をしてサロンに勧誘するクソみたいなフリーランスには気をつけましょう。笑
フリーランスという働き方を選んだ人たちを対象にした、気になるアンケート結果があったのでピックアップしてみます!なんと、4割以上のフリーランサーが年収200万円未満らしい…?