

読み飛ばせるもくじ
フリーターとフリーランスは違う?同じ?

まず言いたいのは
「似てる部分も多いけど、決定的な違いが一つある」
ということです。基本的にはフリーターとフリーランスは似た者同士というか、俯瞰で見ると似たような属性の中にいます。
言い方は悪いですが、基本的には雑魚キャラであり雑種、野良犬です。(マジで)
ドラゴンボールで言えば下級戦士です。
では、元プロフリーターの僕がそれぞれ解説。
※筆者の経歴:会社員1年→フリーター5年→会社員5年→2011年からフリーランス
フリーターとフリーランスの共通点

まず共通点から。ここは主に「会社員vsフリーター&フリーランス連合軍」という視点で書いてます。
(クレジットカード審査など)社会的信用の低さ
フリーターもフリーランスも野良犬ですから、信用がありません。特に社会的な信用は底辺組。
「社会的信用、ってよく聞くけど、どういうこと?」
と思うかもしれませんが、よくわかるのはクレジットカードの審査や家を借りたいときの信用審査。まず通りません。(クレカに関しては楽天カードとかはわりと通る)
家を借りるときはほぼ100%連帯保証人が必要ですし、連保の収入証明が人質みたいなもんです。
A:金(稼ぎ)が無いやつなんて信用されないってことです。そんな人間に家を貸して滞納されたらたまりませんよね。
独立を考えてる人は早めにクレカ作りましょ
→フリーランス独立前にクレジットカードを作るべきたった1つの理由とおすすめクレカ2つ
防御力が低い
防御力、つまり自分自身を守る力。わかり易い例で言えばリストラやクビ宣告への防御力です。
会社員や社会の仕組みを知ればよくわかるんですが、正社員の解雇規制ってもんがあります。正社員として雇用した場合、原則として会社都合での首切りができません。(できない、というよりハードルが高い)
窓際族、なんて言葉がありますが、会社都合の首切りができないために、わざと辞めたくなるような待遇(冷遇)をするわけですね。嫌ですね〜。
それに比べアルバイトはあっさり
「明日から来なくていいよ」
で終わりです。
実際にはそんなカンタンにはクビにできないですが、(経営者側からすれば)正社員に比べたら楽勝です。
フリーランスは雇用関係ですらない
こういう軽い扱い、フリーランスには関係ないと思いますか?そんなことはありません。
フリーランスとクライアントは、「サービス提供に対する有料契約」を結んでるような状態です。
わかりやすく言えば、英会話教室などのような習い事と同じ。
(クライアント側がフリーランスに)「あなたとの契約、解約したいです」
と言われたらソッコーで終了。アルバイトをクビにするよりもカンタンに“契約解除”できるんです。ある意味、企業側からすればフリーランスが一番都合のよい労働力ですね。
A:カイロとバイトは懐を温めてくれなくなったら使い捨てです。
フリーランスは企業と雇用関係にないため、非常に切り捨てやすい、とも言えます。
他人(彼女の親)から白い目で見られる
世の中的にフリーターは
「正社員になれない、やる気のない無責任なやつ」
みたいな扱いを受けます。特に、彼女の家に遊びに行って仕事の話になるとツライ。これはフリーランスも似たようなもんで、やっぱり軽んじられます。
A:職能・職種や役職で答えてください。
「お仕事は?」と聞かれたら「アパレルショップで店長してます」でOK。
それでも正社員かどうか聞かれたら「バイヤーです」と、無意味に横文字をぶち込みましょう。
フリーターとフリーランスの相違点

次に相違点。ここは「フリーターvsフリーランス」という視点。
時間や労働の自由度
フリーターは自由だと思いがちですが、はっきり言って自由時間は少ないです。というか、フリーターは時間給で生きてますから、自由を増やせば収入が減る。
シフトに支配されます。バイトリーダーや店長に支配されます。
それに対しフリーランスは納品物(成果)で稼ぎが決まりますので、時間配分の自由度が断然違います。
A:働く量を徐々に減らし、ニートになりましょう。
屋号と名刺という強烈なハッタリ
フリーターはあくまでバイト先に所属してるわけですが、フリーランスは自分主体。
フリーランス、つまり個人事業主として独立する際、税務署に開業届を出すことができるですが、その際に屋号を書く欄があります。
屋号を決め、名刺を作りましょう。そうすると突然「社長!」と言われるようになります。
A:基本的に好きなようにすればいいんですが、気が変わりやすい人は、意味がありそうな3文字くらいのアルファベットがおすすめ。例えばKTC、とか。(ケンタッキーフライドチキン)
そして名刺には
****Office KTC 代表 山田太郎
と書きましょう。赤字の部分が重要です。在宅(自宅兼事務所)でも**Officeと書き、代表と書きましょう。社長感がマシマシです。
確定申告(バイト掛け持ちは除く)
確定申告は個人事業主になると必ずしなければいけません。これがもう面倒ですよね〜。
アルバイトの場合、バイト先がそのあたりは処理してくれるので特に何もしなくてOK。ただし、バイトを掛け持ちしてる場合は所得金額に応じて必要になるので要注意。
A:クラウド会計ソフト(マネーフォワードやfreeeなど)がかなり便利ですので、使いましょう。その前にまず、確定申告の専門サイトなんかを見てはどうでしょうか?
フリーターとフリーランスの決定的な違い

最後に、フリーターとフリーランスの決定的な違い。
スーパーサイヤ人になれる可能性がある
意味がわからないかもしれませんが、わかりやすくいえば、
フリーランスはめちゃくちゃ稼げる!!(という可能性が高い)
冒頭で、「フリーランスもフリーターもドラゴンボールで言えば下級戦士です」と書きました。
ドラゴンボールの主人公、孫悟空はもともと下級戦士。野良戦闘員です。でもいろいろあって伝説の超サイヤ人になりましたね。
フリーランスがフリーターと大きく違うのは、この超サイヤ人化の可能性です。(あくまで可能性です)
なぜフリーランスは稼げる(可能性が高い)のか?
可能性が高い、って言っても、フリーターよりはだいぶ可能性が高いってだけでが、フリーターと違って本当に稼げる可能性が秘められています。
ちょっと脱線しますが…
ドラゴンボールZでの孫悟空は、界王様というメンターのもと、過重力で過酷な修行を積み、強敵と戦い瀕死(その前に死んでるけど…)になりながら、どん底から回復して大きなパワーアップをし、クリリンの大爆発という大きな悲しみを機に覚醒し、超サイヤ人になりました。
下級戦士カカロットがスーパーサイヤ人になった道をざっくり分けると
- メンターとの出会い
- 実力以上の戦い
- どん底の経験と回復
- 深い悲しみ
- 覚醒
こんな感じです。
フリーランスは様々な出会いと戦いを自ら選べる
フリーターをしていても出会いは多いんですが、仕事という面で言えば、基本的には常に同じ店長やバイト仲間、同じような仕事の繰り返しです。会社側からの指示のもと働くフリーターに選択の余地はありません。
それに対しフリーランスはすべてが自己責任であり、自分の選択次第で道は変わってきます。
(1)師匠と呼べるようなメンターと出会い、(2)自分の実力以上の仕事にチャレンジし、(3)大失敗でどん底に落ちる。どん底を乗り越えたかと思った矢先、(4)裏切られたり仲間を失ったりしてツライ思いを経験。
変化という機会を逃さず、ビビらずチャレンジすることができれば(5)覚醒できる可能性があります。
このようなことから、下級戦士であり野良犬なフリーランスが、めちゃくちゃ稼げるようになったり大きな成果を生み出せる可能性がある、ということです。
さいごに
ここに書いたことはすべて個人的な経験を通しての主観的な話しですが、他のフリーを見ててもやっぱり、フリーランスは基本的に信用度も地位も低い、野良犬だなぁと思います。(エリート経由のフリーランスや賞を取るようなデザイナーとかは別ですけどね)
そんな野良犬にとって大切なことは、ハングリー精神と自給自足で生きてくという生命力です。こう書くとなんだかアツい根性論にみえるかもしれませんが、そういうことではなく、
「俺の人生、俺の責任で生き抜くぞ。そして休むのも俺の自由だぜ」
という硬さと柔らかさのバランス感です。アツいだけじゃフリーランスはやってけないですし。笑
あと、無駄なプライドは捨てましょう。ヘラヘラしながら締めるとこ締めてしっかり稼ぎましょ!
フリーターとフリーランスは違うのか?という記事を見かけ、
「これ書いてる人ってフリーター経験あんのかよ?」
と思ったんです。
僕は会社員1年→フリーター5年→会社員5年→2011年からフリーランス、という経歴で、元プロフリーターです。笑
そんな元フリーターの僕なりに思う、フリーターとフリーランスの共通点と違いを書いてみます。